金融商品取引法では、2008年度から日本版SOX法が施行され、財務に関する分野に
おいてリスク管理体制の整備が求められていることもあり、経営上リスクマネジメン
トが脚光を浴びているようです。コンプライアンスからリスクマネジメントの時代へ
変革していくとも言われています。
リスクマネジメントとは、リスクを把握・特定することから始まります。
把握したリスクを発生頻度と影響度の観点から評価し、リスクの種類に応じて対策を
講じて、仮にリスクが実際に発生した際には、リスクよる被害を最小限に抑えるとい
う一連のプロセスです。どの会社でも、意思決定を行う際はそういったことを念頭に
置いて行ってきたものと思われますが、リスクマネジメントに対する意識の高まりを
受け、特に明示的に行われるケースが増えています。
大まかなプロセスは、先ずリスク分析により、リスク因子を評価し、リスクアセスメ
ントによりリスク管理パフォーマンスを測定し、改善する流れとなります。
これは、リスクの発生頻度や、リスク顕在化による被害を、最小化するための新たな
対策を取るということです。
プロセスは、PDCAサイクルで検証します。